2026年9月28日(月)、
セラピストや自然療法家たちが垣根を越えて集う共創コミュニティ「natural table」のオンライン勉強会で、
お話しする機会をいただきました。
テーマは、
「災害ボランティアから感じたこと ~セラピストとしてできたこと、続ける中で見えてきたこと~」
もし、自分が暮らす地域から少し離れた場所で、大きな災害が起きたら,
あなたなら、どうしますか?
「自分の持っている技術や経験で、何かお役に立てることはないだろうか」
セラピストの方なら、そんなことを考えたことがあるかもしれません。

西日本豪雨をきっかけに始めたアロマボランティア
私が復興支援のボランティアを始めたきっかけは、2018年の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)でした。
その7月7日は、宇和島で予定していたアロマ講座も豪雨のため中止になり、地域周辺は大きな被害になりました。
本当なら、そこに行っていたはずの場所。被災地の様子を知る中でも、体力に自信がなく、
片づけボランティアに駆けつける自信はありませんでした。
その後、講座を企画してくれた友人から「アロマを届けに来てほしい」と声がかかり、
「自分の持っているもので、お役に立てるなら」と思い
7月23日に現地を訪れました。
その後はSNSで一緒に活動する仲間を募り、初めて訪れる地域でも安心して受け入れていただけるよう、宇和島市のNPO団体として活動を続けました。
復興イベントへの参加も含め、団体として2018年度は16か所、2019年度は12か所を訪問。私自身も、そのうち2018年度は10か所、2019年度は5か所に伺いました。

香りやタッチングで、できたこと
活動を始めた頃は、まだ土砂が流れ込んだ家の片づけや、泥で汚れた畳の運び出しが続いていました。
「片づけの手がまだまだ必要な中、本当に今、私たちが行ってもいいのだろうか」
そんな迷いもありました。
けれど、ハンドやフットのトリートメントを受けた方から、
「ずっと長靴を履いて作業していたから、足が棒のようになっていた」
と、ケアを喜んでいただいたことがありました。
また、好きな香りを選んでアロマスプレーを作るワークショップでは、「本当にいい香り」「落ち着くね」と、表情がふっと和らぐ場面にも出会いました。
香りや人の手で触れることには、こんなふうに人と関われる力があるんだ。
実際に現地へ行き、目の前の方々と関わる中で、そう感じることが何度もありました。

復興支援を続ける中で見えてきたこと
一方で、アロマが役に立つからといって、ただ届ければよいというわけではありません。
香りの強さや選び方への配慮、精油やオイルの品質、安全に活動するためのルール。
そして何より、相手の気持ちや状況を大切にし、お話を聴くこと。
支援する側が、自分自身の心身を整えておくことも欠かせません。
また、活動を続ける中では、仲間の経験や資格の違い、資金の確保、チームとして活動を継続していく難しさにも直面しました。
3年以上の活動の中で、思うようにいかなかったこともたくさんあります。
本や講座で学んだ知識はもちろん大切です。でも、実際に経験して初めて気づくこと、考えさせられることもありました。
今回のお話会では、そんな試行錯誤も含めてお伝えしました。
「私だったらどうする?」を一緒に考える時間に
お話の後半は、参加者の皆さんと自由に意見を交わす時間になりました。
「同じような災害が起きたとき、自分だったらどうするだろう?」
「セラピスト同士で、どんなことができるだろう?」
今回は、国内外で活動する自然療法家の方々や、東日本大震災でボランティアを経験された方も参加してくださいました。
それぞれの経験や視点からお話を聴くことができ、私自身にとっても、新たな気づきのある時間になりました。
一方的に経験をお伝えするだけでなく、皆さんと一緒に考える時間になったことが、とてもうれしかったです。
今だからこそ、伝えていきたいこと
復興支援のボランティア活動を終えてから、もう何年もたちました。
これまでもAEAJ(日本アロマ環境協会)のオンライン講座「アロマ大学」で、災害時のアロマテラピーについてお話しする機会をいただきました。
そして今回、あらためて活動を振り返る中で感じたのは、
アロマテラピーが復興支援の場でできることは、確かにある。
ということです。
災害の現場では、いつか自分の経験や技術が必要とされることがあるかもしれません。
だからこそ、よかったことも、うまくいかなかったことも含めて、これから活動される方の何かしらのヒントになればうれしく思います。
今回お話しした具体的な経験や、活動を通じて学んだことについては、これからこのブログでも少しずつご紹介していきたいと思います。
ご参加くださった皆さま、そしてこのような機会をくださったnatural tableの皆さま、ありがとうございました。
自然療法家における共創コミュニティ
natural tableについてはこちら
https://naturaltable.jp/
この経験を、これからの学びにも
災害時のアロマテラピーについて、現場で経験したことや、そこから学んだことを、これからも必要な方々と分かち合っていけたらと思っています。
お話会や勉強会、アロマハンドトリートメントの講習など、ご一緒できる機会がありましたら、どうぞお気軽にお声がけください。


